唇開きの儀

 百合メイド喫茶「リトル・ガーデン」、新しい年の営業スタートです!


「ふぁ……ゆ、由理ゆーりお姉さま♪ は、早く舌まで挿れてくださいませ……♪」


 きゅっと目を閉じたキス待ち顔で、中学生の女の子、円美まるみお嬢様が接吻をねだる。


「焦らないで……ほら、唇は閉じたまま……♪ んっ、ちゅるるぅ、にゅるりん♪」


 メイド服の由理、今日はお客様として来店の円美ちゃんの、閉じた唇を……ピンクの舌を挿し込んで割り開ける。


「にゅる、にゅるっ♪ んりゅ、ちゅりゅりゅ……ぅ♪」


「ふゃ、んちゅぅ♪ りゅぷっ、りゅぷっ……ずちゅるん♪」


 なまめかしい動きで口腔内に入ってくる、由理の舌の燃えるような熱さに、円美ちゃんえっちな声を……。


「んっ、んー♪ や、熱いの……私の中に、入ってくるぅ……♪」


 乙女の閉ざされた唇へ舌をピストンされ、唾液をいっぱい注ぎ込まれて……びくんびくん震えるカラダを由理に委ねるお嬢様。

 なんだかえっちいけど、これが「リトル・ガーデン」新年の恒例行事なのです。


 つきたてお餅みたいに柔らかなお胸を揺らして、金髪巨乳メイドのリズさんが微笑む。


「ふふ、鏡開きならぬ唇開き♪ わざと閉じてもらったお嬢様の唇に、私たち百合メイドが、にゅるんて舌を挿れるの。ちょっと強引にキスされてる感じがドキドキするって、評判なのよ♪」


 そう解説するリズさんも、女子高生のお客様へ、ちゅっちゅ、ずぷずぷ。


 美緒奈みおな季紗きさも、それぞれお嬢様たちと抱き合いながら、舌を挿入していた。


「ちゅぷん、にゅるるっ♪ ずぽ、ずぽ……♪」


「ぢゅぱぁっ♪ ふ、りゅりゅぅ♪ えへへ、お嬢様? もっとカラダの力を抜いてくれないと……美緒奈が舌を挿れられないよ♪」


 可愛いメイドさんたちに唇をずぼずぼされて、お嬢様たちもカラダが火照ってきたみたい?


「ふぁ、らめぇ♪ そんな、無理やりぃ……♪」


「んぷ、ちゅむむぅ♪ はぁ、はぁ……メイドさん、私……もう我慢できませんっ……ぶちゅぅぅぅ♪」


「……みんな、ホントにキス好きよね」


 円美お嬢様だけでなく何人にも舌を挿入した由理、赤い顔で唾液を拭き拭きしながらコメント。


 美緒奈が、お客様に舌を挿れ返されながら、


「んっ♪ サボるなよな、由理。ご褒美のキス、してやらねーぞ?」


「べ、別にご褒美が欲しいわけじゃないけど……」


 お仕事(百合キス)に戻る由理、美緒奈へ、


「み、美緒奈のいじわるっ。汗かいてるんだし……後でいっしょに、お風呂入りなさいよね?」


 お風呂で裸でキスする気、マンマンです♪


 店主マスターとおるお姉さん、頭を抱える。


「い、いつの間にか由理までガチレズに……!? もうノーマルは、私しかいないのか!」


 がく然とする店主マスターへ、季紗がにっこり。


「ふふ、店主マスターもこっち側の世界に来ましょうよ♪ 楽しいですよー♪」


 百合メイド喫茶「リトル・ガーデン」は、今年もレズの女の子をいっぱい増やすのでしょう。

 大繁盛の、予感です♪

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