熱すぎキスで、火傷に注意!

「ちゅるっ……じゅぶぅ。ぢゅぱぁ、ぴちゅんっ♪」


 いつもより水気多めの百合キスをしてるのは、リズと季紗きさ

 お店の厨房で、熱々な接吻中である。


「ふぅっ、んむ! あ、熱いよぉ、リズさん♪」


「ちゅっ、ぴちゅる♪ ん、おでん美味し♪」


 物理的にも熱い、おでん口移し中だった。

 百合メイド喫茶恒例、新メニュー試食の冬バージョンである。


「かぷぅ♪」


 つゆをたっぷり吸ったちくわを、美少女メイド2人、両側から咥えて接吻すると。


 ぴゅるぅ。


「やぁっ、顔に、熱いの掛かったぁ♪」


 ほんのりエロスな台詞を嬉しそうに言う季紗。

 リズさんすかさず、


「まぁ大変! 舐めてあげるわね、季紗?」


 ぺろっ、るちゅ。

 ピンクの舌を季紗の頬に這わせて、おでんの汁を舐め拭いてあげる。


「ぴちゃぁ、れろっ♪ ぺろ、ぺろ……♪」


「あ……リズさん、そこはおつゆ掛かってないよ……♪」


 お顔ぺろぺろ、唇ちゅっちゅなお仕事風景。

 見てた美緒奈みおなが、真剣な顔で意見を述べる。


「リズ姉にぺろぺろしてもらうのは、すげー良いサービスと思うけど。大学生とか社会人のお姉さまだと、化粧崩れて困るかもね。メニューに断り書き入れといた方が良くない?」


 こうして百合キスしながら、リズたちは、おでんの口移しを試し続けるのだった。

 由理ゆーり、どう口移ししたら汁が跳ねないか、とか考えながら、


「やば……これを本当にお仕事として、真面目に考えちゃっている自分がいる」


 ……お仕事ですよ?

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