甘き聖夜ユリスマス③ 百合サンタからの贈り物。

「ユリーユリスマス、お嬢様♪」


 クリスマスももう間近。1年でいちばん、百合ップルな女の子同士がちゅっちゅする1日を前に、百合メイド喫茶ではサンタコスの衣装合わせ中だ。


 赤い服と帽子の美少女サンタ……とっても際どいミニスカ。


「うぅ、すーすーする……。このスカートだと寒いんじゃない?」


 パンツ見えそうなスカートを押さえて、由理ゆーりが羞じらうと。


 季紗きさが同じくミニスカサンタコスで、百合キスしてきた。


「ちゅっ♪ むぷぅ。心配ないよ、由理。いっぱいキスしたら、すぐにカラダが火照ってくるから!」


 そこで実践してくるのが季紗だ。


「んむぷぅ。んちゅぅ……。ほら、百合サンタから、キスのプレゼントだよ……♪」


「んむ♪ や、季紗ぁ……♪ まだ、クリスマス本番じゃないぃ……♪」


「むー、由理ってば気持ち良さそうだし」


 季紗に接吻される由理を見て、うずうずした様子の女の子がひとり。

 もちろん、美緒奈みおなである。


 ミニスカツインテールサンタの美緒奈、ロリィな顔立ちに妖しい笑顔を浮かべて。


「じゃ、美緒奈様も由理に、唾液のプレゼントしてやんよ♪」


 でもいざ由理にキスしようとすると、小悪魔の仮面が剥がれ、ときめき乙女の照れ顔で、


「あ、ありがたく……受け取れよな?」


 背伸びして、唇を押し付けてきた。


「ちゅぶっ……ずちゅう。ぐぶ、ふぅぅ……♪ ど、どう? あたしの唾液……美味しい?」


「んむ、ぷぁ♪ ば、ばかぁ♪ そんなこと、言えないんだからぁ……」


 強がる由理だけど、美緒奈が、「由理に、言ってほしいの……」とばかりに恋する乙女顔してるので。


「ば、ばかばかっ。美味しいに、決まってるでしょー!? ちゅぷぅ、美緒奈、美緒奈ぁ♪」


 由理、美緒奈の幼いカラダをぎゅってして、ぢゅぶぢゅぶ唾液を味わっちゃった。


「えへへ……嬉しい♪ ちゅぷぅ♪」


 美緒奈もなんだか素直で、いつも以上に可愛いのである。


「美緒奈ちゃんばかりずるいー! なら由理、私には……胸触ってキスしてもいいよ♪」


 季紗がサンタコスの胸元をはだけてブラをチラ見せすれば、


「んぷ。だ、だったら、あたしは……。由理、美緒奈様の純潔……クリスマスプレゼントにしてもいいよ?」


「ま、待って。落ち着いて、二人ともぉ!? ……ちゅぱぁ♪ ず、ずちゅうーぅ♪」


 ぢゅぱぢゅぱ、ずちゅん、ぐっちゃぬぷぅ……。

 代わる代わる、愛の濃密キスのプレゼントをしてくる、恋する百合サンタたちへ。


 由理も、愛しい気持ちが溢れてきて……。


(ん……愛されるのって、いいね。けど私、もらってばかりだ……)


 美緒奈にも季紗にも、感謝と愛を返してあげたい。

 どうにか、二人の気持ちに報いる道はないか……由理は考えるのだった。


 ※ ※ ※


 金髪巨乳メイド改め金髪ミニスカ巨乳サンタのリズ、にこにこしながら、百合メイドたちへ提案。


「ね、今年は皆で、乙女ケーキやりたいな♪」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る