甘くて、溶けてった。

 「リトル・ガーデン」特製のヴァニラアイスは、ハーゲン○ッツにも負けない美味しさ。


「んー♪ 冬に食べるアイスって、また格別だよね♪」


 学校から帰って来た由理ゆーり、おやつ代わりにアイスを食べて、ご機嫌です。

 先にメイド服へ着替えていたリズが、リビングへやって来て、


「あら、冷たいのも美味しそうね」


 アイス食べたそうな顔をしたので由理は。


「く、口移し……する?」


 たまには由理の方から、誘ってみるのだった。

 リズさんハートマークを乱舞させて「うんっ♪」と、いい笑顔なのは言うまでもない。


 ※ ※ ※


 食卓にて。

 椅子に座った由理が甘く濃厚なミルク味アイスを口に含んで、キス顔。

 それをリズが接吻唇経由で、舌をずぽずぽして吸引。


「んっ……ふぬぅ、む……♪ ちゅぅ、じゅぽぉ、じゅぽぉ……っ♪ ぐちゅっ、んぬぅ……む、ふぅぅ……ん♪ ちゅ、あぅ、んむん! ぐぷっ、ぐぷぅぅ……っ♪」


「ふーっ、んむふぅー……♪ るじゅ、じゅぱぁっ♪ ぐぼっ、ずちゅん……♪」


 頬っぺた触り合って、制服姿の由理とメイド服リズ、アイスより甘々な、2人だけの百合キス空間。

 唇も唾液も燃えるようで、アイスはすぐに溶けちゃった。


(だめ、もっとリズさんと、キスしたい……)


 すっかり百合乙女な由理、もじもじしながら提案。


「す、すぐ溶けちゃって、アイスの味分からないし。もっといっぱい、口移ししたいな……」


 デレ100%でキスのおねだり由理に、リズさんタマリマセンワーの表情。


「そ、そうね♪ アイスいっぱい食べましょうね♪」


 今度は多めにアイスをお口に含んで……ちゅぅ。


「ぢゅぶん♪ ぐぶぅ、ふ、んむぅ! くぅー、びゅ、ちゅ……じゅぶ、ぷ♪ んくぅ、ふむぅーっ♪ んぷ、んぷぁ、ぐぢゅぅぅ……♪」


「ちゅはぁ、くぷぅ♪ 由理の、甘ぁい♪ 甘くて、熱いよぉ……♪」


 結局、増やしてもすぐにアイスが溶けちゃうから。

 アイスを食べてはキス、食べてはキスを繰り返すことにした。

 2人で普通にアイスを食べ、カラダの火照りを冷ましてから、接吻を再開。


「……ちゅ、ふぁん♪ ぐちゅ、ぢゅるぅーっ♪ ふふ、これで長くキスが楽しめるわね♪」


 嬉しそうなリズさんに由理、


(これ口移しっていうか、アイス食べてからキスしてるだけだ!)


 気付いちゃったけど、キスしたいから黙っておいた。

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