番外編 ネットは繋がらないけれど。

【前書き】この回を書いた時は、本当にネットが落ちていたので、昔懐かしガラケーで書いてました。それをそのままネタにするスタイル。


※ ※ ※


「むー、ネット重いぃ……」


 百合メイド喫茶「リトル・ガーデン」、午後の休憩中。


 パソコンの画面を睨んで、メイド服の美緒奈みおなが難しい顔。


「どしたの、美緒奈?」


 由理ゆーりが聞くと、


「百合画像見ようかなーって思ったらさ、なんかネット繋がらねぇんだよな……」


「お店のパソコンで何してんのよ、あんたは……」


 呆れる由理を振り返り、美緒奈。


「ねえ。待ってる時間めんどいし……キス、してよ」


 ほんのり赤い顔で、睨んできた。


「え、えぇっ!?」


「だってさ、イライラして待つのも、美容に悪い気がするし? だから、その……」


 ネットが繋がるまで、百合キスしながら待ちたい、そんな美緒奈のお願い。


「な、なんだよ。あたしとじゃ、嫌なのかよ?」


 強がりながらも不安そうに瞳を潤ませる美緒奈へ、


「ば、ばか。……聞くなっての」


 返事の代わりに、甘いキスをした。


「ちゅっ……んむ。ふぅ、んく♪ んん、ふぅー……♪」


 指を絡め、眼を閉じて。

 夢中で唇を重ねる。


「んむ、ちゅぷ♪ み、美緒奈、もう、ネット、繋がってるわよ……?」


「ちゅむ、むぅん♪ やだ、もっとぉ……」


 今は、由理と繋がりたい。

 蕩けた視線で訴える美緒奈が可愛くて。


「もうっ。……ちゅる、ちゅぷぅ。ずぶ、ぐちゅう……♪」


 由理は深く舌を挿れて、美緒奈とキスで繋がるのだった。

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