季紗ちゃんの歯磨きチェック!の巻

「んく、ちゅぷぅ……は、ふぅ、はむぅぅ……♪」

「あんっ、季紗きさねえ……いい匂い♪ んぅー、ふちゅぅ♪」


 メイド服で抱き合いキスする、季紗と美緒奈みおな

 亜麻色の髪と赤のツインテールが絡み合い、きらきら花模様の彩りだ。


 これは百合メイド喫茶「リトル・ガーデン」、開店前の朝礼風景。

 キスに飢えたエロ乙女2人が、我慢できなくなって……と、いうわけではなくて。


「はい、美緒奈ちゃんは合格♪ ちゃんと歯磨きしてるわね。これなら、お客様とのキスも問題無いです♪」

「へへ、苺ミント味のガムも噛んできたからな! 爽やかキスになってるはずだぜ。あたし、辛いの好きだから、気を付けてるんだ」


 そう、これはお仕事。

 お仕事だからやましくない!

 ちゃんと歯磨きしてるか、キスの時甘い味がするか、開店前にチェックしてるのだ!!


「はい、次はリズさんです♪ ねっぷりちゅっぷりいきますよー♪」


 発案者の季紗、瞳が輝いているのは発情狼モードでなくお仕事の使命感!と信じてあげたい。


「ちゅぅ……ふぅ、んんっ。……んふぅ、ずぷぅ……ぬちゅちゅ、ぬぷぅ♪」


 リズの金髪縦ロールと、豊かな乳に半ば埋もれながら、季紗リズ百合キス。

 もちろんこれも、歯磨きチェックである。


「ぬぷぅ、ちゅ……♪ ど、どうかな季紗ちゃん、今日はレモンミルク味ののど飴舐めておいたのだけど」

「ん、はぁ、ぬるぅ……♪ 道理で、リズさんの唾液美味しいです♪ ごっくん」


 ディープキスから、舌を、唇を伝って唾液を喉に。

 激しいけど、これはお仕事。ですよ?


「唇は合格! でもリズさんは、こっちも確かめませんとね♪ ハァハァ」


 季紗の指が……リズの胸へ。


「えいっ。今日のリズさんのおっぱいは、どんな感触かなー♪」

「あぅぅぅ♪ やぁ、む、胸までチェックするのぉ……!?」

「もちろんですよ! うちに来店する女の子達は、リズさんの胸を揉みたいんですから! いつも通り柔らかか、確認しないとね。ちゅぅ……♪」


 むぎゅぅ。

 巨乳を揉みながら百合キスをする。リズ、びくんびくん悶えてえっちな声を出す!


「ふにゃぁぁ、んんっ、ちゅぅぅ……♪ らめぇ、季紗ちゃん、私、開店前からおかしくなっちゃうよ♪ ちゅぷぅ、ああんっ♪ もっと、もっと激しくぅぅ……♪」


 甘い唾液のしずくが飛び散る、情熱的な接吻ベーゼに、見守る美緒奈と由理ゆーりが赤くなる。


「うわぁ……。き、季紗姉ってば、胸の揉み方エロ過ぎ―」

「……やらしくない胸の揉み方なんてあるの?」


 でも! これは真面目なお仕事なのです。


「はい、リズさんも合格♪」

「ふぁぁ、もっとぉ、お姉さまぁ……♪」


 まだ触って欲しそうなリズだけど、それは開店してから、お客様達とね?

 というわけで、次は。


「はい、最後は由理の番だよ♪」

「や、やっぱり私もするのね……」


 諦めの表情で由理、眼を閉じキス顔。

 それに興奮したか、美緒奈とリズも手を挙げる。


「あ、あたしも一緒にチェックしてやんよ! ダブルチェックね!」

「私だけ仲間外れなんてずるいー! 季紗ちゃん、美緒奈ちゃん、ここはトリプルチェックよ♪」


 皆、由理とキスしたいらしい。

 いや、これはお仕事。歯磨きチェックのお仕事!

 なんと皆、仕事熱心で厳しい先輩達か!


「歯磨きチェックは、私の発案なのに。むぅ……」


 胸に独占欲がちらりと覗く季紗。

 でも、今は「4人で百合キス♪」というシチュエーションへのエロス興味が勝った。


「ま、いっか。皆で百合キスしましょう! チェック体制が厳重だね♪」


 そして、皆で由理にキス。

 ミント味の由理の味と、3人の味が、じゅぷじゅぷと口内で混ざる、唾液のカクテル。


「ぬぷぅ、ちゅぷ♪ やぁ、さ、3人とも、激し、ってばぁ……♪ んぷぅ♪」

「ちゅぷ、ぬぷぷ♪ はぅん、ぐぷぅ♪ 由理の唇、ミント味で爽やかだね♪ ちゅふぅ……」

「苺ミントで甘さも考えた美緒奈様には、適わないけどな! ちゅぅぅぅ……♪」

「はぅ、んく、んくくぅ……。わ、私のレモンミルクと混ざった唾液も美味しいわ♪ あ、由理ちゃんも私の胸チェックしていいのよ?」


 代わる代わる、4人でキッス。

 あや取りのように複雑な模様に絡み合う、煌めく銀糸……百合愛のクモの巣。

 皆、頬を紅潮させて、とても気持ち良さそう。


 でも、これはお仕事ですから!


「由理、合格ぅぅぅ♪」

「ふぁぁ、私ぃ、もう足腰立たないぃぃ……♪」


 百合メイド喫茶「リトル・ガーデン」。

 メイド店員の少女達は、いつキスしてもいいように、こうして厳重に歯磨きチェックしてるのでした。

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