第9話 Dominate

リスペクト;攻殻機動隊 ARISE


 独立前夜の沖縄。ある組織成立をめぐる問題が生じる。それは世界を《創造の破壊》に満ちさせた原因を阻止するために設立されようとしていた。奇妙なことに、それは《大戦略的な世界大戦》そのものにすら直結していた。本来、諜報機関とは、あくまでも局所的なものであって、警察的である。軍事的にそれを先導する情報機関とは偵察機や軍事衛星などを用い、支配的な機動性をもって、大戦略の根幹を揺るがす事である。さて、まさに、その軍事と警察の境界を行き来し、《超法規的》なそれ、組織名は《Dominate》それこそ正式名ではなく、コードネームにすぎなかった。戦争を遂行し、局所的な騒乱、諜報戦さえも一貫して〝情報戦〟として軍事も警察もこなすそれは、衝撃的なものであった。

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