成長痛

アリクイ

例えるならそれは

んー、そうだ、アレだよ。あのほら、小学生ぐらいの時にさ、周りの子の目が気になって戦隊モノの絵がプリントされたシャツとか着なくなるやつあるじゃん?あの時みたいな感じ。「もう小さい子じゃないんだから」って言いつつなんとなーく寂しい気持ちになっちゃうみたいなさ、そういうアレよ。


なるほどね、なんか分かるような気がするわ。うっかりサンタクロースの正体に気づいちゃった時みたいなそんな感じのやつだろ?誰でも通る道みたいなそういう感じの。


うんうん、それもかなり近いかも。あとはアレだな、長い休みの時に親とかばーちゃんがせっかく「どっか連れてってやろうか?」って言ってくれたのに「どうせ混んでるからいいよ」って拒否った時とか?


あー、そういうのってだいたい後から後悔するんだよなぁ……「あのとき素直に行くって言っときゃ良かったー!」って。……ところでトオル、ちょっと良いか?


ん、どうした?


んで結局さ、お前が相談したいことってなんなん?


……あっ


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る