8月18日

 庭に大きな棒が突き刺さっている。

「ひまわりさんですよ」

 しみじみとペンギンが言った。

「大きくなったものですよ、本当に」

 ペンギンは眩しそうに目を細めて巨大な棒をペシペシはたくと、誇らしげに胸を張って私を見てくる。

 そんなペンギンのことを、木彫のカッパが尊敬の眼差しで熱心に見つめている。


 私はひまわりの花を見ようと目を凝らして、凝らして、結局あきらめた。

 庭にそびえ立つひまわりは、天を突き破ってどこまでもどこまでも上へと伸び、てっぺんが見えなかった。

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