6月15日
朝からベチャベチャと降り続けていたホワイトチョコ雨が、夕方になってようやく止んだ。
3年振りのホワイトチョコ雨に、おっかなびっくり外へ出てみる。
玄関のドアを開けると、さらりと甘いにおいがして視界いっぱいに白が飛び込んできた。無性にうきうきした気持ちになったけれど、はしゃぎ回るのもなんだかためらわれ、どうしようもなくその場に立ち尽くす。
どれくらいそうしていたのか、ふと、視界の端っこで何かがモゾリと動いた。
見ると、ホワイトチョコ溜まりができている中くらいのクレーターの中に、真っ白に染まったペンギンがいて、なぜか誇らしげに胸を張ってこちらを見ていた。
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