第172話 中止ってどういう事?!
今日は久々のガンセンターの検診日だった。
今回はいつもの血液検査だけではなく、造影剤入れてのCT検査もある。
そのために、糖尿病の薬を飲んでいる私は検査日の2日前からメトグルコという薬を止めないといけない、と指示されていた。
この薬止めは、検査の2日前と当日、そして検査後の2日後まで止めないといけないらしい。
つい癖で飲んじゃわないように、カレンダーにも書いて、夫にも飲まないように声をかけてもらうようにしておいた。
病院に着いたらまずはいつも通り、血液検査から。
寒くなってきたからか、中々良い血管を見つけてもらえず久々のお湯つけ罰ゲーム。
最近は成功しやすいベストポジションがあるんだけど、今回はCTがあるから、その時用にとっておいた方がいいだろうと別の場所を探してくれていたのだ。
けれどお湯につけても、二回ほど失敗。
別の看護師さんにバトンタッチになった。
その看護師さんも一回失敗。もう仕方がないという事で、ベストポジションを使って採血して何とか採れたのだった。
その後に造影剤を入れるためのルートとりの部屋に。
そこで問診票を記入して色々質問される。
そしたら例の糖尿病の薬の話になった。
もちろん、ちゃーんと止めてきましたとも。と思っていたら何やら紙を見せられた。
それによると何と、今年の八月から前二日間から止めなくても当日だけ飲まないようにすれば良いようになったらしい。
その書類に書いてある事を読むと、どうやら肝臓の数値に影響があるから止めるらしい。
だから今年の八月から、当日のみ止めれば良くなったけれど、肝臓の数値の悪い人だとやっぱりもう少し止めないといけないようだ。
私は特に数値は悪くないので、明日から飲んでも良いと言われた。
というような話が終わって、いよいよルートとりに。
けれど血液検査のところで苦労したぐらいだから、ここでも簡単にはいかなかった。
いつもと違う方の腕に刺し、ダメ。
いつもの場所の近くに刺すもダメ。
これ以上はと思ったのだろう、看護師さんは先生を呼びに行った。
先生は若い男性の先生で、看護師さんには刺された事の無い腕の曲げる辺りや真ん中の辺りを探ってもらった。
一回め、ダメ。
二回め、ダメ。
このままでは……という事で座っている体勢から、ベッドに横になって腕を温めて採る事に。
ところが、折角そこまでしてもまたもや数回刺して失敗。
先生はお手上げで出来る事はやったから、今日は造影剤入れない普通のCTでいいか、私の担当の先生に聞いてくると電話しに行き
「今日は中止です」
という事になったのだ。
中止ってどういう事?!
来週とか来月とかにまたやるの?と思っていたら、もうやらないらしい。
血液検査の結果、腫瘍マーカーも悪くないので普通のCTのみで済ませるという。
どうやら血液検査の時にベストポジションをとってしまったので、余計にここではうまくいかなかったという話だった。
今回のCTの検査結果に異常が無ければ次は四ヶ月後に来てくださいと言われ、安心なんだか不安なんだか中途半端な気持ちで終わった診察日だった。
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