第170話 断食や玄米
前回、私は民間療法より抗がん剤を信じるというような事を書きましたが、少し前に高須クリニックの高須院長も、とても頷ける事をおっしゃっていました。
『毒を薬として使うのが医学です』
『毒にも薬にもならないものはおまじないです』と。
高須院長がこの言葉をおっしゃったのは、ツイッターである女性からガンである高須院長に対して「断食しないんですか?」という意見が来たことがキッカケでした。
そのツイッターの女性が断食という事を言ったように、民間療法には断食をする事によって病気にならないとか、断食でガンは治るという本まで出ています。
ですが高須院長はその問いに対して
『断食なんかしたら癌患者は死にます。癌は消耗戦です。栄養の予備力があるから戦えるのです』と答えていました。
これ私は自分の体験から、全くその通りだと思いました。
しっかり食べて元気でいないと、癌はもちろん抗がん剤にも負けてしまいます。
それから、私も癌になってから食べた経験のある『玄米』ですが、どうやら気をつけなければいけない食べ物のようなのです。
というのも、手術後に腸閉塞を予防する際には玄米は消化の悪い物としてあまり食べない方が良いものらしいのです。
食物繊維が多いので一見、良いように思いますが不溶性食物繊維が多く含まれているらしく、腸閉塞にはよくないようです。
更に玄米の事を調べていくと「言うほど栄養価は高くない、他の食べ物やサプリメントでも代用できる」という事が書かれた本や記事も読みました。
そして玄米には、健康リスクもあると言うのです。
それがフィチン酸です。
フィチン酸は鉄や亜鉛、マグネシウム、カルシウムなどの吸収を阻害し身体の外に排出してしまうんだそうです。
その上、ヒ素が白米に比べて含有率が2〜3倍あるというデータまでありました。
その記事によると、日本人が摂取する無機ヒ素の約60%は米と米製品からで、精米をしない全粒の玄米はどうしてもヒ素が多いというのです。
もちろんだからといって食べてはいけないものではないです。
「玄米は体にいいんだ、だからどんどん食べよう」
は危険かもしれないという話です。
玄米の悪い所を色々書いてきましたが、玄米を食べるなという事ではなく、癌などになった時に藁にもすがる思いで食べるには実は不向きな食べ物だったという事のようです。
癌になると、少しでも体に良いんじゃなかというものは試したくなりますよね。
玄米のように手軽に誰もが試せるものは尚更です。
でもだからこそ、イメージだけで信じず色々な情報を見聞きして本当にいいのか悪いのかを私たちは判断していかなくてはいけないのだと思います。
※私が本やネットなどの情報から得た知識で書いています。
詳しくは専門家にご確認ください。
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