第154話 生理がなくなって(身体的編)

 今日は振り返りの話。血が苦手な人はごめんなさい。



 子宮のガンは大抵、不正出血で分かるらしい。

 私の場合ガンが発覚する数年前から生理不順で周期はバラバラだったし、多い時もあれば少ない時もあって感覚を狂わせた。

 多い時ばかりだったら、さすがにおかしいと思っただろうけど私の場合、あれ?と思うほどの時は数ヶ月に一度だけだったので『たまたま』だと思ってしまったのだ。

 思いたかったのもある。

 生理痛にしても、昔から酷い方なので『いつもの事』と思い病院に行かなかったのもある。


 原因不明の腹痛で入院し、子宮内膜掻爬術を受ける直前には夜用ナプキンが手放せないほどの出血が続いていた。

 入院する前は、生理なのかどうか分からないぐらいの少量だったのが、入院時の痛い痛い処置後は止まらなくて、トイレに行く際も毎回、ナースコールをするように言われた。

 貧血を心配されたのと、どのぐらいの出血量があるかを測られたからだ。


 そんな辛い状況だったのが、子宮内膜掻爬術を受けた翌日からは全く出血しなくなったのだ。

 先生からは、少し出血があるかもと言われたが全く無かった。

 こんな清々しいのはどれぐらいぶりだろうと思うぐらい、おりものもなかった。


 そしてその後、ガンと診断されて子宮摘出の手術を受けるのだが、手術待ちで一ヶ月半待ったがその間、生理も不正出血も無かった。

 なので掻爬術後は、生理の不快さからは解放されていた。


 子宮摘出後、長年痛みや体調の悪さに苦しんできたので、この状態の楽さは子宮が無くなって良かったとすら思いそうなる。


 いつでも温泉に行けてプールにも行ける。

 服も生理を気にしないで選べる。


 これがどれだけ快適な事か、ここ数年の辛さを考えるとしみじみ思う。


 卵巣が無くなった弊害はたくさん出ているけれど、子宮が無くなった弊害は体には出てないんだよね。


 というわけでこの次は精神的弊害を書きます。


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