第131話 心を支えるお金

最近、ご自身もしくはお友達がガンになっちゃったけど

今から保険に入れないかしら


という相談を何度か受けた。


数年前はそういうのはあまり聞かなかったのに

ここ半年の間だけで数件ということから考えても


ガンになる人が増えたってことなのかな。


私自身も入れる保険があるんだったら入りたいと思って

自社の保険以外も資料を取り寄せてみて調べたんだけど


経過観察中の五年を過ぎないと

ガンに対する保障をしてくれる保険は、まぁ当たり前なんだけど無かった。



お客様からお聞きする話の中で

辛いお話もあった。


保険に入っていなかった奥さん(お客様のお友達)がガンになったものの

保険は何も入っていなかった。


けれど旦那さんは何も助けてくれず

治療費すらままならない。



あんまりだよね。


ガンだって告知されて

それだけでも辛いのに、お金の心配もしなきゃいけない。


そして夫の冷たい態度に辛い思いまでして


けれど一人で何とかしていかないといけない。



私がガンだって告知されても

何とか普通でいられたのは前にも書いたけど保険のおかげだ。


治療費の心配が無いだけではなく

一時金も出たので、自分の心を慰めるものを買ったり

入院時は個室にしてストレスを減らして気持ちを沈まない様にも出来た。


贅沢し過ぎたかもしれないけれど

こういう時に贅沢しないでいつ贅沢するんだと思ったし


私たち保険屋は、お客様に生前給付金の特約をお勧めする時には


「ご自身のために使えるお金をご準備ください」


と話してる。


誰のためでも無い自分のため

ガンになった人のために使えるお金


それってなんてありがたくて

そして大事だったんだなと自分がもらって使ってみて実感したよ。

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