第48話 キズについて
私の手術は開腹手術だ。
それも、お臍の横から三段腹(私は三段腹じゃなく二段腹)の一番下の段終わりの辺りまで縦にと、そこから左横に数センチ切ってあるL字型だ。
というわけで創は長い。デブだから尚の事長い。
ちなみに、キズは鋭利なもので切ったキズは創という漢字を使うらしい。
創を初めてマジマジ見た時はさすがにショックだった。
夫にはしばらく見せたくないと思った。
「引く」ってさ顔に出ちゃうと思うんだよね。
その姿をを見て傷つきたくないよ。
手術前は、キズ跡が残ろうと別に気にならないだろうと思っていた。
けれど術後一週間ぐらいの時は、ただの切り創ではなく
ナンジャコリャ的に醜いのだ。
それなのに先生も看護師さんは問題無いような反応をしてる。
変なところで繊細なものだから
この創跡が異常じゃないか聞く事が出来ない。
あまり良い状態じゃないのを肯定されたら
しばらく立ち直れないからだ。
看護師さんたちの反応が普通な事を
「多分、時間が経ったら見れる(?)創になるんだわ」
と勝手に解釈するにとどめる。
退院前も、今の創の状態より酷くなったら電話するようにと言われるだけで現状の創が異常あるようには言われなかった。
ネットで開腹手術の創跡を調べるものの
私の創よりエグい画像が出てくるばかりで
どんな状態が普通で、どんな状態が普通じゃないかが分からない。
毎日、薬を塗ってガーゼを替えるのだが
日に日に良くなってるようにも見えるし微妙な気もするし
創は素人には本当に分からないものだ。
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