第33話 子宮摘出手術前

下剤と浣腸でお腹空っぽになり、食事も1日前からストップ。

今までの入院した時を振り返ると、体調がすぐれないので空腹を感じなかったので今回のように途中でお腹空いたらどうしよう?


という状態は初めてだと気づく。


前日の夜までは緊張のためか我慢の苦労は無かったが

当日の朝からがどんどんお腹が空いてきた。


前回、子宮内膜掻爬の手術を受けた際は子宮口を広げるために

ラミアリナという棒を数本詰めたが

それがとても痛く、その痛みから解放されたいがために

早く手術をしてほしいと願う状態だった。


今回は、空腹が酷くなるので早く手術してほしいと願っていた。


もう休めないかと思っていた夫が、今回も手術の時は休んで付き添ってくれる。


そうだよね、今回は大掛かりな手術だから下手したら今生の別れになっちゃうかもしれないもんね。


などという事も少し考えた。


私の手術は3番目で午後1時スタートだという。

その前に家族に手術の説明があるというが、結局こなかった。


さーて看護師さんが呼びにきた。

今回は歩いて手術室に向かう。


いつもとは違う、スタッフ専用のエレベーターに乗り

その前で夫とは別れた。


前回、別れ際に私がそっけない感じで夫に申し訳ない事したなと思っていたので

今回はガッツリ別れを惜しもうと思っていたのに

看護師さんに連れられ、前回よりアッサリした別れになってしまった。

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