魅力的なもの
最近庭を見る機会があった。
母が頑張って理想の庭に仕上げるために、汗水流して薔薇の植樹を行ったり、植木の入れ替えをマメにするのでとてもきれいな庭になってきた。
なんだか茶色くてぶよぶよの枝葉を見つけ、婆ちゃん見てー、気持ち悪いよー!と言うとあ、あれは金のなる気の成れの果てや、後から目が出るから置いときんさいと言われ、へー金のなる気は雪に弱いのか、と感心した。
大きな植木鉢に菊の芽が群茂しているのを見つけ、ここにひっくり返してと言われてひっくり返したら、見事根がそこいら中に張っていて、祖母はそれをスコップで刻みながら土の良いのを取っては鉢植えに移植していた。
こんなにやっつけ仕事で良いのかね。
しかしそこは植物の強さ、これでいいらしい。
昼間から晴れたので、私のプチガーデニング達に風を浴びせようと窓を開ける。
ラベンダーが最近特に強くなり、花を咲かせて君臨している。
サボテンは相変わらずだし、セスキ炭酸水を掛けられて萎びたフォックスマリータイムはだんだん新しい葉を伸ばし始めた。
最近犬の首輪を編むのが趣味だ。
その毛糸を最近よく文中に現れる白鳩毛糸店さんにて購入したい、購入したいと書くのは、商店街で単に買い物がしたいというのと、100円から139円と魅力的な価格にて、毛糸の種類もたっくさんある。
私は厚い毛糸で芋くさくリボンを編むのが好きなのだけど、こないだ前を通ったら奥さんが誰か待ち人を待つようにしておられた。
優勝トロフィーなど飾ってありお孫さんか娘さんか、誰かバレー部員だったらしい。
そういう市民の一つ一つまで見えてしまう所がいいのだ。
永綱でも何でも、とりあえずはリリアンなど売ってくださればもっといいなあと思う。
これからは商店街が発足するらしいので、小さき乙女から順々に教えていくとしても良いし、大人の方手間暇に編み込むのでも良いではないか。
編み物の古本雑誌でも表面にマジックで名前を書いて、スペースがあるなら置かれるとよろしいと思う。
コーヒーこそ出さなくても、編み物御殿にしてしまえばいいのだ。
一人でも固定客が着いたならしめたもの、いっそ編み物教室を開けばよい。
何、時間があるのなら小さなカードでも作って店の前に棚に置き、次はこんなん作りますよーとお触書を出してその日に集まった方に教えてあげればいいのだ。
そうすりゃ人が通う。若いお嬢さんなんか隣の喫茶店で編み物でも始めてしまうんじゃないだろうか。
とりあえずは意識の高い展示品を一つ置くことだ。
とりあえず、今日は雨天なので行かないが、明日はきっと訪れる。そしてリボンを編むべく毛糸玉を購入するのだ。
とんでもなくマメでないとできない相談かもしれない。
そこは若い人の力を借りればいいんじゃないだろうか。
と、白鳩毛糸店さんの話ばかりになってしまった。
とりあえず、歩いていて思うのは、この町は見どころが沢山あるなあということである。
標語の置き方一つ違う。木の枠組みでしっかりと飾り付けられ、日向にいい感じに置いてあったりするのを見ると、ああこの家の人は心が豊かなんだと思う。
見せ方と言うのはとても大事で、この町は城もあるしなんでもあるし、とにかく資源が山と言うほど眠っている。
城を辞した後、歩いていたらボーン、ボーン、ボーンと時計が三回鳴り、時計店の古時計であると分かった。平井堅のおじいさんの古時計がかかっている。
ヤマハ音楽の向かいにギター店出没、喧嘩を売っている。これぞ商売敵。
金を持ち歩かない主義なので、今度古書喫茶などが出来るようなら立ち読みOKなのを頼みたい。
それなら図書館行けってか。なるほど言えてる。
真似を持ちすぎない私の愚痴であった。
然らば別れ!では!
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