第2話 repeat:日曜日

朝、起きたらまず1階へ移動し、テレビを確認する。するとやっぱり日曜日だ。

と、するとさっきのトカゲの言ってたことは本当なんだなと思った。

そのことについて友達に朝から電話で聞くと、「あんた何言ってんの?大丈夫?日曜日は一回にきまってるじゃん」と笑われた。

それじゃあその魔法動物とやらをどうにかしてやろうと考えた。

近くにあったスマートフォンを手に取り、検索してみる。

しかし、と言うよりはやっぱり、誰ひとり2度目の日曜日に気づいていないようだった。

そして2度目の日曜日を終え、寝た。

その夜もやはりトカゲは出てきたのだ。

「それでね、実はすごく困ってて、1週間前から手伝ってもらえる人を探してたんだ。で、君がいちばん適性があると判断したんだよ。やってくれない?」と言ってきた。

しかたないので「いいよ。」というと、

トカゲはやったーと大声で喜んだ。そして続けてこう語った「それじゃあ君は・・・[氷]能力か。使えるねー」と。

「氷能力って・・・どんなのですか?まだ能力教えてもらってないんですけど。ねぇ、トカゲさん?」と聞くと、

トカゲは「トカゲちゃうし。リュウって名前だよ。それに俺、ドラゴンだから。」と言った。

羽はあるけど全体が50センチしかないしこれでドラゴンとはよく言えるなと思ったが黙っておいた。

「で、能力っていうのは攻撃の時に使える魔法のタイプだよ。水、炎、氷、草、闇、光があるんだ。で、氷は例えば周りのものを一瞬で凍らせることができるよ!でも、固体化しないものはダメだけどね。あと、炎には溶かされるから注意ね。」

じゃあ、明日からよろしくーと言いまた消えていった。

あいつ、自分勝手だなーと思うけど緑いろのあいつはちょっと可愛いと内心思ったのだった。


・・・あれ、魔法の使い方、聞き忘れてね?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る