第22話 獣医は慎重に選びましょう。

大変な目にあった。


本当に、ニャンコに謝らないといけない。


巡回医だという若者は、とんでもない"技量"の持ち主だった。


なんやかんやと説明して、抗生物質だという注射を猫の脇腹に突き入れた。


いや、これには猫も、わたしも吃驚&恐怖である。


猫は跳びはね、注射は脇へすっ飛び、血は飛び散り・・・。


悪夢のような注射である。


駄目だっ!


この先生は駄目だっ!


もう、お爺さん先生だけで良い。


変に気を回して、別の先生を捜さなくて良い。


ごめんなさい。ニャンコ・・・。


本当に、ごめんね。

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