第16話 今度はレンタカーだ!

 札幌は寒かった。


 当たり前だ。


 寝台列車の中とは気温が別ものなのだ。


 大慌てで、フリースの毛布でキャリーを包む。


 雪も降っていた。


 キャリーを引きずる人間も、頬が痛んでくる。


 もりもりと雪に跡を残し、駅の斜め前方に見えるグリーンの看板を目指す。


 今度はレンタカーだ。


 ざっと2時間ほどのドライブだ。たぶん・・。


 日暮れ前に着かないと洒落にならない。


 だって、モーターキャンプ場だから・・。


 いろんな事がセルフなので、着いてから食と住の準備があるのだ。


 さあ、行くぞ。


 ああ、トイレね。仕方ないね。当たり前だよね。


 えっ、違う?


 水かな?


 ご飯かな?


 寒いというのは無しで。解決しないので。

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