「灰の箱庭」

煩先生

 

天使の体温が

届かない街で

優しい毎日を

捜して凍える


人肌を売る娘

寵児で焚く炎

霊水が暴れて

喉に刻む警告


不実の胃袋に

還れない肉は

正しい空色も

判らず迷える


怨恨で鳴く烏

侮蔑を知る暦

面影が遺せず

夢に沈む幸福

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「灰の箱庭」 煩先生 @wazurai

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