第301話さ夜なかと

さ夜なかと

     夜はふけぬらし

            かりがねの

                 きこゆるそらに

                        月わたる見ゆ


                        よみ人しらず 古今192



夜は更けて すでに深夜

雁の鳴く声で空を見ると

明るい月を雁が渡っていく


この風情を感じれば、秋の良さを感じる。


※古今に入れられているけれど、万葉集にも入っている古歌。

 誤って入ってしまったのだろうか。

 それとも、意味があるのだろうか。

 いずれにしても、秋の名歌と思う。



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