第22話 定期テスト実技 リベンジ戦
負けたから終わりではない、負けたままでは終わらない、負けっぱなしではいかん。
虎太郎は、負けてぐずっている場合ではなかった。
「負けた~!!悔しか~っ!!」
グレンダに咎められて直しては来た方言丸出しで叫ぶ。
先輩でありバディであるグレンダから、落第するなと厳命を受けているのだ。
「虎太郎夏休みは・・・・・・わ、私に付き合いなさいっ!!」
と頬を染めていうグレンダに
「良かですよ、虎太郎にお任せあれ!!」
と、元気良く答えたばかりである。
「見つけたど、ヘルマン!!勝負じゃ!!」
ヘルマンに叫ぶ虎太郎。
「何度やっても同じだ、虎太郎。」
勝ち星を上げていたヘルマンを見つけた虎太郎にヘルマンが言う。
虎太郎は無言で構える、風が何処からともなく出てきた。
ドン!!
衝撃を伴ってヘルマンにぶちかましをする、虎太郎。
ヘルマンが氷を張って防ぐよりも、それは早く守る隙を与えなかった。
相手の腹に頭突きを喰らわせた虎太郎、先手は取った。
ぶちかましから立ち直ろうとするヘルマンの頭部めがけて手刀を落とす。
ただの手刀ではない、素首落としと言う相撲の決まり手であり虎太郎の手には
風が渦を巻いていた!!
氷のバリアを張って首を守ったヘルマンだが、虎太郎の素首落としは
空手の氷割りの如く氷を割りヘルマンを大地に叩き伏せた。
「・・・・・・同じ事なんぞあるか、今度は俺の勝ちじゃ。」
一勝一敗、僚友に借りを返した虎太郎であった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます