かつて、そういう仕事経験あり。話すほうは、吐き出して楽になる場合もあるけれど、聞くほうは受け止めて対処を考え、改善を求められる。そういう仕事が何日も続くと、自分の心はドロドロになってしまったことを思い出します。
人の心と周りの風景、そしてそれらの明暗の表現がよくできていて美しい。読んでいると目の前が明るくなったり暗くなったり、非常に面白い作品です。人の心には何かしら罪が憑りつくもの、その罪を巡った物語はいつまで続くのでしょうか。もしかしたら、答えの一つがこの物語にあるかもしれません。