第2話イリとバグ

あれから2年か…随分いろんなことがあっt…

「何思い出に浸ってんだ?」

画面の中でイタズラそうな目が笑っている

くそっ完全に読まれた


「俺は心が読めるって忘れたかw」

忘れねーよ


ちょうど午前10時のアラームが鳴った


「さあ仕事だぞ」

はいはい


いつもの白い光が俺を包んだ




うし!やってやるよ!

「竜、お前はニジオタ コミュ障 ヒキニート 中二病なんだから無理すんなよ」


そこまで言うか?ふつー


ああ、あの時は可愛いと思ったんだがとんだ疫病神だ

「疫病神も神様だぞ」

うるせぇ!


ほんとびっくりしたんだよ?あんときは…




「俺はイリよろしく!」

うああああああああああ!!!

誰だよ!!

「だからイリだって」

そういうことじゃねーよ


「お前おもしろいな」

「さっきまでこのゲーム…なんだっけえーっと」

ロードモンスターだろ


「そうそれ!やっててどう思った?」

ああ、なんかバグ多いとは思っていたが

「話が早いね」

は?

「つまりゲーム内のバグをたおすのてつだって!」

えええ!!


そもそもバグって倒すものだっけ?


「いいからいいから」

良くねーよ!?


「ほらさっそく来たぞ」


ちょっまっ


狼じゃん

「ただのおおかみじゃないぞ」

「口からはファイヤーブレス 足も速い強敵だ」


初めてだしってか初めてで強敵とかおかしいだろ


「ぼけっとしてるとkill取られるぞ」

まじで!?

心の準備がっ


っつあぶねぇ!

「だからぼけっとすると死ぬっていっただろ」


やるしかないな…

「オッ物分かりが良くてよかった!!」

「ほいよ!」


なんだこれ

「お試し用グレネードランチャーだ」

これ強そうじゃん!

っしゃぁ!いっちょ殺ってやるよ!!


ゲームオタなめんな!!


ブレス出そうとした口に1発!

さらに顔面に2発!


すきみせんな!もう一っ…

「調子乗るなよ!」

分かってるって


必殺!!!!

おら!!


「キュウ…」

竜はファイヤーちんちくりん狼を倒した!

レベルが上がった!!

「勝手にレベ上げすんなよ」


え?俺心の中で言ったはずじゃない?


「俺は心が読めるんだよ」

は?なんだそれはやく言えよ!!

っつか超能力じゃんまじ?

「すべてはこの魔法石のおかげだけど」

へ~すげぇ

「これこれ」

イリは上着のポケットから透明の石(?)を取り出した


「信じられない?」

「じゃあなんか考えろ。俺が当てるからよ!」


えっじゃあ

たこ焼き食べたい たこ焼き食べたい たこ焼き食べたい…


「は?たこ焼き?ふつうそれ考えるか?しょぼいな」


ひどくねーかそれ

ってすげー!!!!!


「どうよ」

「てなわけでこれからよろしく!」

あ、え、こちらこそ?


まあいいんだけど…

で俺は俺の部屋に戻れないのか?


「あ~今戻してやるよ」

またあの時の光が俺を包んだ


いつの間にか俺はパソコンの前にいた

ん?夢?

しばしの空白時間がすぎる




「ちわーっす!」


イリ…ってことは夢じゃないのか


ってえ~~~~!!!!

なんで俺のパソコンの中に!?

「なんでって住むからだけど?」

へ~

すっ住むぅ!?





「お~いボーっとして歩いてると木にぶつかるぞ」

余計なお世話だよ


「今日の獲物は中ボスぐらいのやつだ。ボーっとしてると完全にゲームオーバーだぞ」

2年でやっと中ボスかよ


「そろそろだ」


なんか地鳴りしたよな…


シュオ~~~~~~~~


アッアイアンゴーレム!?

見た目3mはあるぞ!?


ヤバいこいつ…


こうなったら昨日貰った新武器を!!


エレキマグナムでぶっ飛ばす!!

「今日は俺も戦うよ!」


ならいつも後方支援だけじゃなく戦ってくれっ

「なんか言ったか?」


なんでもねーよ

「モードチェンジ!!」

ええええ!

お前モードとかあったの!?



イリの姿が赤と黒に変わった!!

まじかよ!


「スーパ―ファイヤートルネード!!」

やばっ 離れなきゃヤバそうだな!


そのとたん炎の渦がアイアンゴーレムを包んだ!

チートすぎだろこれ


「すきは作ったぞ!!!」


OK!!

おら!!

5連続でぶち込んでやる!!


せいや~~!!


「ギーグーギーーーーーーーーーーーーーー」

シュッッ

一瞬でゴーレムが光に包まれて消えた


うっしゃ~~~!!!!


あ?

その時俺の手に輝く宝石が落ちてきた!!


「それ!!魔法石じゃん!」


え?魔法石?


「へ~選ばれたんだ」


すげぇ!俺もこれで魔法が!


「試練…」

へ?


「魔法使うには試練が必要なの!」


いやいやいやいやいや無理でしょそれ!


「じゃがんばれ!」


は?お前話聞いてた?


「ファイト!」


赤い光が宝石から出て俺はその中に吸い込まれた…

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