恋をすればいつもの世界とは違う世界

カイン

「あ～、あの人にまた会えたらいいのに…」

そんな事を呟きながら強い日差しの中、私は学校に自転車で登校していた。

あの人とは嵐の中にぶつかった初恋の人、顔はイケメンで紳士的な雰囲気の人…。

「おはようございます」

小声で静かに挨拶をする私。席に座ると机の中に鞄を入れて教科書やらペンケースやらを取り出しておくとスマホでSNSを確認した。

「おーい、皆席につけー！」

「はーい」「めんどー」「休みてぇ…」

そんな事が行き交う中、私はスマホを急いでしまい、先生を見る。

「よーし、今日は転校生が二人来たから紹介するぞー」

先生の言葉にどんな人だろうと想像をした。

「転校生、入って来い」「はい」「うぃーす」

二人の転校生の中の一人に私は思わず声を失う。何故か？それは……

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