適当な詩詰め②

ひよこ

忘れた頃に

私を取り巻くのは、数多存在する誰かさん達の夢。私を飾り立てるのは無限に湧き出る誰かさん達の欲。

その一つ一つに誰かさん達の思い出があって、その一つ一つに誰かさん達がつけた名がある。

覚え切れはしない。あまりにも多すぎて。誰かさん達は忘れ去った夢や欲を覚えているのだろうか。

輝いていたり、くすんでしまったり、屠られた数々の心を。

忘れ去った物を回収するのが私の仕事。

忘れてしまった思い出、もう一度、思い出しません?

貴方の心へ真っ直ぐお届けします。

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