13話 幕間~なぜ、この異世界にパンティーがあるのか~

ぶろぐvar

http://suliruku.blogspot.jp/2016/10/13.html


柔らかいベットから、ギシッギシッと、想像を掻き立てる音が響いた。


「くぅ……主様っ……!

駄目ですぞっ……そんなに激しくしたら……」


パンティー以外、何もまとっていない……一匹の狼少女が快楽で悶えていた。

形の良い白い狼耳が興奮してピョコピョコ動いて可愛らしい。

胸は小さいが形が良く、雪のような真っ白な肌が魅惑的だ。


「はぁん……そんなに揉んじゃ……か、感じてしま……んぅ……」


『ぐへへへへへ!獣娘は最高なのぜ!』

『もっと、欲しいのかお?』


「拙者の大事な所をそんなに……ああっ……良い……。

主様の……アレ……凄く良いですぞ……」


「尻尾をモフモフしているだけなのに変な声を上げるなよ!?」


「雰囲気が出るかと思いまして」


僕のツッコミにホワイトが、舌をイタズラ娘のように出した。

……ホワイトの変態声だけを聞いている奴がいたら、エロい事をされていると勘違いされかねないだろ……。

三歳児の頃からエッチな事をする変態だと思われたらどうするんだ……。

しかし、この狼な尻尾は素晴らしい。白くて艶が良い。

ちゃんと毛の手入れをしている証だ。モフモフのやりがいがある。

しかし、可笑しいと思った要素があるんだ。

ホワイトが履いている青と白の縞々パンティーの材質が――明らかに化学染料メーカーが作り出したとしか思えないほどに……とても鮮やかな色なのだ。


「……このパンツ凄いな。

誰が作ったんだ?明らかに材質と作り方が……職人芸すぎるだろ!?」


しかも材質まで素晴らしい。

艶があって光沢もある。繊維断面に引っかかりがないのか、触っても音がほとんどしない……確実にこれは絹ではない。

絹は繊維断面が三角の形をしているから、こうやって縞々パンティーを触りまくっていたら、その三角に引っかかりまくってキュッキュッという音がするはずなんだ。

本当にありえない事だが……このパンティーの材質は、ナイロン繊維の類の可能性が濃厚だ。


「主様……じろじろと見られると……恥ずかしいですなぁ……。

背徳感で緊張してきました……」

『パンティーを触りまくる三歳児だ』『うむ……変態な光景な気がするな……』


つまり、石油から衣料を作り出す技術が、この世界に存在している事を意味する。

このパンティーの存在だけで、世界の何処かに化学兵器を量産できる組織があるって事だ。これからの戦が大変だな。

化学の実験をたくさん行わないと、このような製品は作れないだけにやばい。毒ガスは低コストで広範囲攻撃できて怖い――


「主様?パンティーが気になりましたかな?

まだまだありますぞ?ほれ」


そう言って、ホワイトがベットの下にある――引き出しを開けた。

気になった僕は、その中身を確認すると――そこには百枚ほどのパンティーがずっしりと詰まっている。

まるで下着泥棒をしたとしか思えないほどの物量だ。

ピンクとか、縞々とか、ヒモパンとか、めっちゃ種類豊富でアダルト。

どれもこれも、とっても良い材質で作られていて凄い――


「なぜ、僕の部屋に大量のパンティーがあるんだ!?」


「主様が作ったのですが……お忘れになったので?」


「……そうか!謎は全て解けた!」


邪神ども!お前らだな!

こんなに高性能なパンティーを作らせるために、覚醒前の僕を誘導したな!

明らかに19世紀か、20世紀の染料化学メーカー相当の技術力がいるぞ!


『なぜ、ばれた!』

『パンティーは良い物だお。獣娘にパンティーを履かせるのが長年の夢だったお』

『紐パンが一番ですぞ!』

『うむ……パンティーは良いものだ。むしろ全裸よりもパンティー履いてる方がエロいな……』


捨てろ、そんな夢。技能スキルを無駄な事に割く余裕はないんだ。


『そんなぁー!?』

『酷い!酷すぎるお!なぜ、この野望が理解できないんだお!』


今回の一件で、色々と疑問が解けたぞ。

モーニャンの巫女さん服――あれは明らかに日本の巫女さんを元ネタに、僕に作らせた衣装だな。

ホワイトが履いている短いズボンやシャツも、今、考えたら可笑しいにもほどがある。

貧しい集落だから……そんなにファッションの種類があるはずないのだ。

昔は、一つの衣服を修繕しまくって、使いまわすのが当たり前。

修繕して継ぎ接ぎだらけの箇所は、むしろデザインと思えというほどに衣服は高価だったのだ。

そこに僕という異分子が加わった事で、女性のファッションが『この僕の周り限定』で世界最先端になってしまったのだろう。


『でも、モーニャンの衣服可愛いお?』


うん、確かにモーニャンは胸も大きいし、尻尾は立派だし、最高の狐娘だな。


『なら、巫女服は正義だお?』


……そうだな。認めよう。

それにしてもやばいな。うん、これはやばい。

僕のレンジャースキルで増幅された感覚が、モーニャンの足音が近づいている事を告げている。

縞々パンティー1枚しか履いてないホワイトを見たら――勘違いされるのではないだろうか?

三歳児なのに子作りとか、やばいとか、そんな方向に誤解されたらどうしよう。

女性に対する人生経験が少なすぎて困る。そうだ!


「とりあえず、ホワイト。引き出しの中に隠れるんだ!」


「尻尾をモフモフしなくて良いのですかな?」


「時間がないんだ!早く隠れろ!」


「安心してくだされ、拙者は主様を独占するつもりはありません」


「なんでそんなところだけ聞き分けが良いんだ!?」


もう……手遅れだった。

部屋の扉を開けて、狐娘が入ってきた――見事な黄金の尻尾を持ったモーニャンが入ってきてしまった――


「ワァン様、おはようございま……なんでホワイトがいるのぉー!?

仕事を取っちゃダメぇー!ワァン様のお世話は私の仕事なんだよー!

草を食べる生活に戻るのはやだぁー!」


天然だから助かった……。変な噂は流れずに済みそうだ。


「なら、モーニャン殿も一緒に寝ますかな?」


「うん!私も一緒に寝る!ワァン様もいいですよね!」


あれ?モーニャンも巫女服を脱ぎ始めたぞ?

おお、なんて素晴らしい尻尾と胸なのだろうか。

そういえば、ヨーロッパの農村とか、全裸で寝る習慣があったなぁ……。

ここらへんもそんな感じなのか。真に素晴らしい習慣だ。万歳。

大きな黄金の尻尾が凄く可愛い……。


『なんだ、このハーレム展開!』

『羨ましいお!』


今日からダブル尻尾モフモフ添い寝ライフだ。

三歳児ボディの利点を利用しよう。 二人の可愛い獣娘に挟まれて寝るなんて最高だ。

いや、モーニャンの胸に埋まってゆっくりするのも良いかもしれな――


「ぎゃぁぁぁぁ!僕の体を引っ張っちゃだめぇぇぇぇ!」


「やっぱりワァン様と寝るのは私だけで良いと思うのー!」


「いやいや、護衛ができる拙者の方がよろしいでしょうに」


ホワイトぉー!さっきの発言はどうしたぁぁぁぁぁ!

「安心してくだされ、拙者は主様を独占するつもりはありません」とか言ってただろぉぉぉ!!


『リア充爆発しろ!』

『いや、救世主が死んだら大変だろ!?やめるんだ!獣娘達!』


アッー!

僕のために取り合いをしちゃ駄目ぇー!


「ワァン様に抱きついて良いのは私だけなのー!」

「じゃ、一緒に抱きつきますかな?」


やった、和解してくれた。

二人の獣娘に挟まれて、快適なハーレムライフがやってき――ぎゃぁぁぁぁぁ!

強くオッパイを押し付けてきちゃ駄目だぁぁぁぁ!

顔がめっちゃ痛いぃぃぃぃぃぃ!

モーニャンのオッパイが大きすぎて、三歳児の呼吸器官じゃ辛いぃぃぃ!

ホワイトの小さなオッパイも包囲網に加わったらダメだぁー!

押しつぶされるぅぅぅぅ!

これがダブルおっぱいライフって奴なのかぁぁぁ!そうなのかぁぁぁぁ!!

うわぁぁぁぁぁぁぁ!!助けてぇぇぇぇぇ!おっぱいに包囲殲滅陣されちゃうぅぅぅ!

叔父の軍勢みたいにぃぃぃ!包囲殲滅でおっぱいぱいされちゃぅぅぅ!

……

……

……

……

……

……

……おんなのこって、こわいなぁっておもいました。

にんげんのこどもも、こんなげんじつに、くるしんでいるのかな。

ハーレムやれるやつを、そんけいしてもいいなぁって、しんきょうになりました。

ぼく、わぁん3さい。りょうしゅのしごとをやってます。はい。


『退化しちゃらめぇー!』

『犬さん正気に戻るんだおー!』





【犬さんは発狂スキルを取得しました】


【放棄しました】



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~発狂スキル~


精神が発狂すると人生が楽になるんだー。

辛い事があっても、精神が壊れているから平気なんだー。

死ぬのも怖くないんだー。

なんてお得なんだろうー。

お腹すいたら、同胞を食えばいいんだぁー。

人生って楽しいなー。生きるって幸せだなー。


今まで取得した技能スキルまとめ + ゴミスキル

http://suliruku.futene.net/Z_saku_Syousetu/Tyouhen/Game_fuu_sukiru/Ginou.html

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【内政チート】テンプレオリ主「大砲はな!砲身にピッタリ合う砲弾を量産すれば最強なんだよ!」冶金技術が足りないよう


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