『狩人の悪夢』ミステリマトリックス

 シブ知2:4

(渋い:2 知的:4)


 火村シリーズは相変わらず、舞台設定と起きる事件の性格とのバランス感覚に優れています。残された手形をもとに繰り広げられる論理は、今回若干スパルタンで、よく考えながら読まないと置いていかれる感がなくはないですが、これも有栖川の真骨頂。こういう「徹底した論理」がお好みだという方には、同作者の「スイス時計の謎」もお勧めします。

 本作に戻りますと、リアルな「渋さ」だけが際立たない設定の妙もあるため、X軸は「渋い」の2に抑えました。

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