密室


空き部屋に込めた

私の残留思念 ああ 私は恐いものになるのだろう


分かれていく道の先 

一人になれるわけではない

無限という嘘 消費期限のある身体

それだってリサイクル


あなたを疑っているのではない

ただ 私以外の人がどうなるのかを

あなたは言わなかった


後悔しているというのは やっぱり間違っている

けれど あなたの黒髪

時々 落ちているのを見るの


はっきりとした進路

不安を隅に片づけて 全てが整頓されていく

思い通りなのはいいの

ただ 

悪者呼ばわりされるのが 怖いだけ


私だけが知っている

私とあなたとの 秘密の約束


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