ミーシャ

DAWN

まばゆい空に 真っ黒な月

それが私の肉であり 科であり

苦しくてならない 檻のかたち


小刻みにふるえても

笑いだすには足りなくて 

大事なことを 嫌な時ほど思い出す


心が無いのに 有るふりをして

なのに そのことを忘れて 人に会う

これが真心だと信じて 疑えなくなるほどに

小さな「私」が いっぱいあって


どれもこれも たがいに背を向け

なのに あまりに近すぎる

一つにならない「私」たちが


今日も他人のように 目の前を通り過ぎる

誰かの影を 見つめてる

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