エルフとドワーフの盗賊
あるところに、エルフとドワーフの盗賊がいた。
とある金持ちの屋敷に忍び込んだとき、ドワーフは足が遅かったせいで捕まったが、エルフはなんとか逃げ切った。
隠れ家で身を潜めていたエルフは、獄中からの相棒からの手紙を受け取った。
『相棒へ
心配するな、お前のことは話していない。
俺はどうせ死刑になる身だ。
俺たちは今まで稼ぎをしっかり等分していたな。
俺は、どうしようもないケチだから、今までの稼ぎをとある場所に埋めていた。
そこは地雷原だから、滅多に人が近寄ることはないだろう。
誰かに盗られるくらいなら、宝はほかでもねえお前にやる。
お前さんなら、ほとぼりが冷めたころに使えばいい。
唯一無二の相棒より』
手紙の末尾には、目印が書きこまれた簡単な地図と、複雑な暗号が記されていた。
エルフが夢中になって暗号を解読すると、そこにはこう書いてあった。
『目印の木から、北に15歩、西に23歩……』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます