33.魔法の概念
【魔法】の概念を知っているだろうか。
自分の体内にある魔力を変形させて放出するというサイクルのことを魔法というのだが、
この時に問題になるものが2つある。
その前に魔法についてもっと詳しく話そう。
魔法には5つ属性がある。
誰でも知っているだろう火魔法。次に水魔法。そして風魔法。特殊な闇と光魔法。
属性は5つあるが、一つ一つの中でも種類がある。
例えば光魔法。これは最初に光魔法ではじまり、それがlvMAXになると、星魔法になる。
そしてそれがLVMAXになると…天空魔法になる。天空魔法はマナが使っているやつだ。
とは言ってもまだ天空魔法の上位魔法があるのかもしれないが、まだわからない。
このように魔法の種類は無数にある。
結果的に言うと無限の可能性があるのが魔法だ。しかしこれは普通の人には全然可能性がなくなるようだ。
そしてここからが問題だ。
色々な人を鑑定してわかったことだが、進化のときに言ったかも知れないが、人によって相性と言うものがある。
家庭によるものもあるそうだ。
一つ例に出してみよう。
名前:ウロイ
種族:人間
Lv:8/100
HP:388/388
MP:13/13
攻撃力:132(+10)
防御力:89(+10)
魔力:3
素早さ:35(+5)
スキル
「素早さlv1」
「筋力lv5」
「体格lv5」
称号
「戦士」「武道家庭」
このステータスを見て欲しい。明らかに魔力がなく、レベルにしては凄まじいほどある。
そして称号。「武道家庭」とあるが、きっとこの人の家は武道一筋なのだろう。
だからこの人も魔力がなく、魔法も使えない。
他にも鑑定した結果、エルフという種族がいた。
エルフは風魔法の上位版の雑風魔法を使っていた。しかしこれ以外に属性魔法がない。エルフは森などで育ったので結果的にこうなってしまったのではないかと俺は考えている。
しかし俺は魔王になったゆえ、すべてにおいて相性が良いらしい。なので闇魔法以外に豪炎魔法や水流魔法が使えたのだろう。そう考えると魔王バンザイ!なのだが…
もう一つ問題がある。
それは魔法のクールタイムとMP消費にある。
先程も話したが魔法とは魔力を変形させているものだ。そして変形させるまでに時間がかかる。
それをクールタイムと言うのだ。
しかもクールタイムは魔法が強力になればなるほど長くなる。
「ダークスピア」などの弱魔法は3秒ほどで使えるのだが、「ザ・ロスト」などの強力魔法は2分ほどかかる。なのでザ・ロストなどの魔法は戦闘中に1回、または2回しか使えない。
そこで俺は考えた。
強力魔法を連発する方法はないのか。と。
俺は見つけてしまった。その方法を。しかしこれは普通の人たちではできない。
だが普通の人にはできないだけで魔王になった俺にはできるのだ。
それは、天空魔法と冥闇魔法を交互につかう。
他にも火魔法と水魔法と光魔法と闇魔法を交互に使うのも良いだろう。
ファイアスピアをつかったらすぐにウォータースピアを使いからのライト…
などと無限にできる。
しかしここで問題になるものがある。
MP切れだ。
MP切れをすると気絶。または深刻なものだと死。だ。
ファイアスピアなどの消費量は50ほどと少ないが俺のMPだと20発ほどしか連発できない。
一番最初の弱魔法でだ。つまりザ・ロストなどのMP消費量1000を超える強力魔法は連発ができない。
しかし俺にはも一つ他の人にはないものがある。
最近空気だったスキルポイントだ。
これはすごいものですべてが相性が良い魔王にとっては本当に強いものだ。
スキルポイントを使えば、なんでも属性魔法を獲得できてしまう。
そしてこれは属性魔法だけでなく、どんなスキルも獲得できてしまう。
ただし強力なものほどスキルポイントの消費量が増える。
筋力などの誰でも取れる魔法はスキルポイント20ぐらいで取れる。
シバドッグなども自然界に山ほどいるので安いのだ。
しかし不老不死などの化物スキルは安くない。
「不老不死」SP:20000
取らせる気がないのになぜこの枠を作ったのかわからないがこんなものスキルポイントを節約してもゲットできるわけがない。
そして俺が欲しいスキル、MP自然回復も程々に高い。
「MP自然回復」SP:100
SP100で獲得できるが、lv1なので所詮1秒に3回復ぐらいなのだ。
これでは連発できるはずがない。なのでレベルを上げる必要がある。
そこにまたSPを使う。
結果的にいうと連発したいのならスキルポイントを払え!ということだ。
そして俺はロマンを求める系男子なので今スキルポイントを上げるため、イコール、レベルを上げるため動きたいのだが…
「まだ動くのではない。傷が治っていないだろう。」
…医療室から出られないのだ。
「も、もういいですから…大丈夫ですから行かせてください。」
「だめだ。話もあるからとりあえず君にはここに居てもらう。」
なんてこった。確かにゴールドランクの冒険者を倒してしまったおれが悪いのだが…
仕方ないのでしばらくここにいることにしよう。
「ちなみにあとどれくらいで終わります?」
「それは大丈夫だ。すぐ終わる。」
俺はその言葉にホットして二度寝をした。
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