12.勇者の登場らしいですよ

「ひたすらレベル上げるのはどう?」

「さっきレベルを4つあげたのにステータスは防御しか上がらなかっただろ。多分これからずっとレベ上げしてもステータスが変わることはないと思うぞ。100レベまで上げて進化するっていうのもいいけどきっとここだけじゃそこまであがらない。「経験値UP率増加」のレベルが10になったとしてもせいぜい50が限界だろうな。」

「だよね...。そうだ!スキルポイント使えばいいじゃない!いま106あるでしょ?それで筋力を上げたりするとか・・・」

「それがそんなに簡単じゃないんだ。このスキルポイントも厄介なんだよ。だって考えてみてくれ。ポムたちは20SPなのに闇魔法lv1は50ポイントだったんだぞ。召喚:ドラゴンも500だったのにいまは750SPになっている。スキルをぽんぽんと取らせないためだろうな。本当にこの世界はゲームみたいだよ。」


マナは困った顔をしている。頭から煙が出ているマナはほっといてこの最弱ステータスをどうするか。

いっそのこと防御特化になってマナを守りつつポムで倒す。でもいいが...


「諦めるしかないのか…」


考えに考えた結果...


「「ハッ!!」」

「思いついたぞ!」

「思いついたわ!」


「「武器(防具)を作る!」」

「決まりだな!」

「はじめて意見が同じになったわね。」


俺がこの考えに至ったのは3つの理由がある。


1…このダンジョンは道が整っており5層のボス部屋は誰かがすんでいました。って言われても信じるほど設備が整っている。


2…ステータスUP系のスキルは豊富にあって今のスキルポイントではすべてを揃えることができない。が、鍛冶スキル(制作スキル)は加工スキルと制作スキルがあれば武器も防具も家具もなんでもつくることができる。


3…装備を作ることができればマナの武器やポムの武器(防具)も作れ後々便利だから。


だ。決まってからは行動が早かった。いままで倒してきた敵の素材やダンジョンに落ちていた鉄くずなどをマナとポム(愉快なこどもたちも)に拾ってもらい、きた素材を延々と加工して加工スキルのレベルを上げてった。ちなみに加工スキルは30SP、制作スキルは40SPだった。


「はい!これ追加よ!」

「ワンワン!」

「わかった!素材が多すぎるからなるべくレア度の高いものを持ってくるようにお願い!」

「了解!」


最初の方はこんなふうにしか加工できなかった。


【鉄鉱石】→【不純物の多い鉄】


【骨】→【磨かれた骨】       etc...



月日はたち...


【鉄鉱石】→【完璧な鉄】


【骨】→【完璧な骨】


ネーミングセンス...しかし名の通りすごい素材だった。


【完璧な鉄】


不純物のない完璧な鉄。これを使って作られたものは大幅に+効果がある。


【完璧な骨】


ひびもなく歪みもない完璧な骨。これを使って作られたものは大幅に+効果がある。


など…ただの骨からなぜできるのか加工している本人もわからないがとりあえずすごいらしい。

そしてやっと…


【加工lvがMAXになりました。】


来た!これが来るまでに使われた素材はおれの横に積んでいる山をみればわかる。

マナたちも解放されたからなのか今日はぐっすり寝た。まあいま朝か夜かもわからないが...

しかしこれで満足してはいけない...ここからは俺だけの仕事だが。

制作だ。隣には山のようにつまれた加工品がある。

これを使って武器を作りまくりスキルを上げていく。


「まだまだこれからだな...」


俺は武器を淡々と作りつづけた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「隊長!結界を貼り終わりました!」

「隊長!冒険者の用意が終わりました!」


このときがついに来たか…ダンジョン発見の知らせから2ヶ月がたった。調査をつづけた結果、大型サイズの迷宮だった。これを知った時、私の髪は限界が来たのか最後の1本がぬけた。


「冒険者諸君!集まってもらって光栄だ!数十年ぶりに大型迷宮が見つかった。その調査をしてもらうために君たちのちからが欲しい。報酬はある。勝手ではあるが手伝ってもらいたい。」


ザワ...ザワ...


「お、おい大型迷宮だってさ、俺達まだブロンズ冒険者だぞ…」

「報酬もあるんだ。後ろでついていくだけでもいいのだから受けるに決まってるだろ!」

「おいおいーそこのあまちゃん共ーここはガキがくるところじゃないんだぜ?さっさと帰れ!このシルバー冒険者のライアン様に任せとけば何でも解決するんだよ!」

「やめなよライアン。」

「っち、覚えてろ!」

「危なかったね。大丈夫だった?」

「あなたは…」

「僕はタケル。ゴールド冒険者の。青銀の狼って言えばわかるかな?」

「青銀の狼ってあの…」

「半年でゴールドまで登っていった勇者…タケル様だ!」

「「「タケル様がいるなら安心だ!」」」


称号:【ライバル】を獲得しました。

「あれー?僕なにかしたかなー?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【制作スキルがlvMAXになりました。】

【制作スキルと加工スキルがMAXになったので鍛冶スキルlv1を獲得しました。】

【称号:【ライバル】を獲得しました。】


「ファー!やっと終わったー!」


素材の山を武器にかえた直後やっとのことで制作スキルがMAXになった。

制作スキルと加工スキルが統合して鍛冶スキルになった。


「ん?称号【ライバル】?俺なにかしたか?まあいいや。それより休もう、さすがに疲れた。」


おれはその場に倒れた。



名前:アカツキ

 種族:ゴブリン(l%;「=ゴブリン)

 Lv:5/100

 HP:100/100

 MP:1/1

 攻撃力:1

 防御力165(+150)

 魔力:1

 素早さ:1(+召喚獣)

 スキル

「鷹の目lv1」

「アダマンタイト体質lv1」

「経験値UP率増加lv10」

「召喚獣強化lv5」

「ライダーlv10」

「魔力操作」

「召喚:シバドッグ」

「鑑定lv5」

「闇魔法lv1」

「鍛冶lv1」

称号

「転生者」 「不運者」 「自我魔物」 「ユニークモンスター」 「奇跡なるもの」「乗車省略」「相棒」「ライバル」

 スキルポイント:36


名前;マナ

 種族:妖精エンジェル

 Lv:5/100

 HP:192/192

 MP:598/598

 攻撃力:40

 防御力:28

 魔力:266(+100)

 素早さ:152

 スキル

「フライlv20」

「魅力lv10」

「回復魔法lv10」

「星魔法lv1」

「MPUPlv20」

「魔力lv20」

「人化lv1」

称号

「ユニークモンスター」「迷子の妖精」「相棒」「天使」

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