シマダイ! - あの日の しゃーたれっ子 -
daima
S#1 「シマダイ」… 島井 大地
昭和六十一年、開湯千三百年を誇る歴史と出湯の街 『城咲町』
俺、島井大地は十一歳になっていた。
オトンは工務店を経営……といっても社員は二人だけだが……。
オカンは近くの水族館で、コーヒーやハンバーガーを売っている。
二歳下の妹が一人、仲はまぁいい。
好物は婆ちゃんの作った鯖缶カレー。嫌いな物は二つある。宿題と、弱い者いじめだ!
自宅近くの停留所からバスに十五分程揺られると、俺の通う城西小学校がある。
木造二階建ての古い古い校舎だ。趣きがあると、言えなくもない。
「おう! シマダイちゃん!」
五年一組の教室に行くと、俺を見つけたツヨっさんが早速話しかけてきた……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます