第5話「雨」
心に・・・
疲れた体に
冷たい 雨が降る
雨は 静かに
電線を 濡らし
いつの間にか 水滴をつくっていた
その水滴は
おのれの重さに 耐えきれず
大地を目指して 音もなく落ちて行く
落ち行く先は 名もなき雑草
その雑草は
細い腕を 精一杯広げ
背筋を伸ばし 視線を上げると
気丈夫に 立っていた
人も同じだ
思いも寄らぬ 出来事に
思いっきり叩かれた時は
雑草のように
大きく 身震いして
振り払おう
そして
何事もなかったかのように
打たれる前と変わらず
静かに 立ちつくそう
ああ 私も
雑草のごとく
叩かれても 叩かれても
何事もなかったかのように
静かに 自分を信じ
立っていたいものだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます