第25話 「やめて!やめてよ!絶対にやめて」よ!
2週間たっても痛みは引かず、骨の痛みも
同じように引いてくれない。
こりゃあ、九州どころでない。
病院に行かな行かんかも・・・・。
そんな広志に由紀が問いかけて来た。
「お父さん剣道でなんかあったん?
なんや最近休んでるし・・」
「別に・・」
「無理やったらやめたほうがええちゃうん。
昔みたいにゴルフ行ったらええやん」
「・・・・・」
「実はなあ」
広志はケガをした経緯を大まかに話した。
「えーえーっ、信じられないー。
剣道ってそんなん、あるん」
「お父さん もう辞めといた方がええ。
悪いことは言わん。
頭叩かれておかしいなって、介護にでも
なられたらえらいこっちゃ」
「すぐやめ!絶対やめ!!わかった?」
予想どおりのセリフが次から次と・・・・。
「このまま、おめおめと、あとに退がるわけにはまいらぬ。
拙者、傷を癒して後、リベンジ致す所存・・」
「アホ!バカ!何言うてるの。
何十年も剣道やってる人に、それもそんな事する人に
拘わりあったら何されるか。
最近の変な事件でようわかってるやろ。
やめよ。絶対やめてよ!!」
由紀は、言い出したら絶対にやめない。
「土佐のはちきん」なのである・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます