剣の道は 未知の剣

太田 護葉 (おおた まもるは)

第1話  還暦剣士

 「剣道かあ・・・・・やりたかったねえ・・・・」

ホットを飲みながら、思わずつぶやいたのを

中川社長は聴いてくれてたんやねえ。

「やったらええぜ。まだまだ出来るぜ」

「けんど、もう60歳ですきねえ」

「60過ぎてから始めた人おるぜ。

 確か・・三段くらいまで行ったぜ」

「へえーーっ。凄いすね」

「あんたやったら1年くらいやったら初段取れるわ。やってみい」

「・・・・・。」

「まあいっぺん見学にきいや。

 善は急げぜよ。今晩丁度稽古があるきね」


 その日の夕方 稽古があるという体育館を

探して運転する広志の姿があった。

 

 

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