Daybreak

朝喜逸夜

第1話 序章




或る、寒い雨の日だった。


僕が、僕等が父さんを見たのは、それが最後だった。



「いい子にしてるんだぞ」


「うん、大丈夫だよ」


父さんは、僕等の頭をぽんぽんと優しく撫でた。


「それじゃあ、行ってきます。」


そういって、父さんは、



帰って、来なかった。





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