真実の穴はいまだ暗い様相を映し出している、奇しくもだ。

普段であれば照明が切れ掛かっていようと切れていようと別段気にもならないが、今日この時間だけは別である。神のモザイク。視覚効果を遮断し、聴覚に語りかける。この芸当は並ではない、高位であるに違いない。ふと心がざわつき矮小極まりない身ではあるがこのドアを開けてみたくなってしまった。

いや、そのような行為が許されるだろうか。本来このような大事は徳の致す処、すなわち祭礼、、、!下々が集まり、一挙一願となるであろう祭事にこそ御侍られるであろう事象、、、!すでに身に余る程光栄な事なのだ。パンドラの箱もといドア。不浄なこの身は留まる事を知らず、神にも届き得るというのか。

ダメだ、欲深きこの手を許したまえ、、、!痴漢など比べ物のならぬ罪を、今宿す。

ガチャ。

チェーンという安全牌越しに覗く漆黒の闇(時間帯は夜)

そこには、、、

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る