第5章06話まで読んでのレビューです。
とにかく語り口のかっこいい濃密なファンタジー小説です。
この世界では魔法が存在し、王国や騎士、得意な能力を持つ者、魔物、ドラゴンたちが存在しています。
そんな世界にある都市「トゥリエス」この都市に暮らす冴えない探偵「エドワード」がひょんなことから事件に巻き込まれるところから物語は始まります。
と、ここから一気に怒涛の展開が幕を開けます。このエドワード、冴えないようで実は凄腕の魔術剣士、多彩な魔法、冷静な状況判断を武器にピンチを乗り切り、数々の戦いをくぐり抜けていきます。
このエドワードの相棒となるのが元精鋭騎士の「カレン」あらゆる魔力を無効化する大剣を武器に、エドワードとともに多くの戦いに身を投じていきます。
二人の戦いの相手はおびただしい魔物の群れ、ドラゴン、暗殺者集団と話とともに強さもスケールアップ、この戦闘シーンが緻密で熱い筆致とともに力強く描かれていきます。まさに圧巻の戦闘シーンの連続なのです。ここはぜひ読んで楽しんでいただきたいところです。
さらにエドワード、カレンだけでなく登場してくるキャラクターも魅力的で、物語を多彩に彩ります。
とにかく作者の渾身を込めたかのような力強いファンタジー、ぜひ読んでみてください。
異世界ファンタジーと銘打っておきながら、探偵事務所、危険な組織、特殊部隊に警察……と使われている言葉は、まさに現代アクションもの。
かと思えば、「剣と魔術」を駆使した異形の化け物と人間の戦いが物語の核となって、しっかりと「異世界ファンタジー」の世界を創り上げています。
スピード感あふれる戦闘シーンの描写には「これって、本当にファンタジー?」と良い意味で裏切られます。
一つのジャンルの枠に納めるのがもったいないほど娯楽要素に富んだ作品……強いて言えば、マーベル・コミックの異形のヒーローものでしょうか。
日頃、ファンタジーを読まない方でもジャンルの枠を超えた新しいファンタジーの世界「トゥリエス」を登場人物と共に駆け巡りたくなるような、楽しい作品です。
今後も楽しみながら読ませて頂きますね。
トゥリエスの街に探偵事務所を構えるエドワードが巻き込まれた、危険な組織による事件。
目撃者である彼を守るため、組織と戦う特殊部隊の少女カレンが護衛につくが……。
ベースボールの試合やラジオが存在する近代的街並みを舞台に、剣と魔法を駆使して戦う世界観が面白い。
一話の分量が思ったより長いので、最初は読むのに気合が要りましたが、慣れてしまえば一話でこんなにストーリーが進んでくれてお得。
何より、戦闘シーンがカッコいい。
……掲載二日目に一度読んでいたのですが、フォローも何もせずにいたら見失い……。
タイトルうろ覚えだったので、検索ヒットできず……。
再会できてよかった。
その時点で第一章が終わっていたので、ラストまで気持ちよく駆け抜けさせていただきました。
第二章以降も、楽しみにしています。