壊れ窶れた掃除機と

『うんうん〜…〜こっちのが騒がしくってね〜機械の調子が悪いんだっ』

とミリタリー色の作業服を着て真っ青な髪を結びあげ霞んだ大きな丸メガネを上に上げていた。その顔がこれでもかと言うほどに口角を上げ嫌味ったらしい笑を浮かべていた。

『まぁ、そうだねぇ?にしても慈由しゆちゃん久々だねぇ?』

『久方ぶりだよ、この前は〜……んー…アレ、アレだよ、電気椅子の件〜〜アレ、そーいや、お代貰ってな…i』

足が思いっきり滑った☆するとヘラヘラ笑いながら手袋を外していた。

『あ〜電気椅子?アッレ〜…?あれってさ、マッサージチェアじゃなかったっけ?ピリピリはしたけど良い感じだったよ〜?』

『あ、そうでしょそうでしょ?自信作だったんだっ使って見たら吃驚!なんと感電死するかと思ったね!なんせ、自分は臆病者の機械バカ、榑飴 慈由くれし しゆだよ?ねぇねぇ〜梨奈ちゃん、今日はどんな御用で?』

『あ、そうそう〜♪青ちゃん見なかった?掃除機が無いからね〜炬燵に入ってられないっ♪』

思い出したように笑った。

『羅忌さんっ?あ〜メガネの警察のお偉いさんっ。自分も警察だけど遠いなぁ〜アレ?アレ?反応は??いや、見てないよ?見ても言わないけどね、あ、怒らないでね?狂ったお嬢さんはたぁいへんっ!あ、自分、梨奈ちゃんが狂ってるなんて言ってないよ!』

『いや、狂ってるよ〜♪慈由ちゃんも相当かなぁ〜?』

『自分?あ、そうだっ!羅忌さんなんて探さなくても此処でお喋りしようっ』

『あ、ごめんねぇ?炬燵でゆっくりしたいからさ、退いてよ〜♪?』

『やだぁ〜〜〜強くて〜良い感じの実験体を探してたからっ!』






慈由ちゃん〜…面倒だよ?ちょっと寝てようか


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