修理の仕方なんて知らない
最初の犠牲者は…墟ちゃん?可笑しいよね?墟ちゃんは【精神ノ墓】の精神を操る最恐異能力者で……アレ?何で其処で壊れた人形みたいに倒れてるの?
私は、一緒に居て愉しかったから、
何で?何で?何で?何で?何で?
あ〜…頭が可笑しくなるよ。何で、助けを呼ばなかったの?何で、あの、モブ《千愛希》じゃないの?何で、そんなに血が出てるの?これから、死んじゃう?私を置いて何処か愉しい場所にでも、行くの?
ねぇ…誰か…壊れた玩具の治し方を教えてよ…
それでも駄目なら…
本編〜…
一目瞭然…霧で視界は悪いけれど其処には確かに墟ちゃんの蹲ってる姿が見えた。
周りには他の奴らも居なくて、愉しい事が減ったと言う残念さと、大好きな《玩具》が壊れかけている?と言う様な苛立ちに襲われていた。
誕が詰まったのか何時ものような声が出にくく少し掠れていたが言っていた。
確かに…
「怖い…」
あはは…なんの冗談?ドッキリ?騙すのは嫌いだよ。勿論騙され役だって、嫌いだよ。
感情の殆ど…を喪っている筈の墟ちゃんから「怖い」なんて言葉が出るなんて可笑しすぎるよね?
「墟ちゃん?どうしたの?」
私がそう言うと黙り込んでこっちを一向に見てはくれない。何を問いかけても。つまらないよ。愉しくない。
私を愉しませてくれるんじゃ無かったの?
約束は?嘘?裏切ったとか?
ごめん。墟ちゃんはそんな事しないよね?
返事位聞かせてくれても良いんじゃない?
淋しいって…哀しいって
何時もの墟ちゃんに戻ってよ…。ねぇ?
ホントに壊れちゃったの?何があったの?
ねぇ…教えてよ…
昼の鐘と共に【悪夢】が始まった。
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