2. 部活に本気になる理由。

「おっす!」


みんなが声を響かせ返事をする。


俺は、みんなのバレーに対する考えがよくわからない。

なんで部活にそこまで熱心になれるのか...。


「なあなあ、かーいとっ。」



「なあなあ、かーいとっ。」


そう言って、ボーッとつっ立っていた俺に

後ろから肩を組み頬をくっつけてきたのは 直樹 だ。

こいつは唯一この学園のバレー部内の同い年 ( 2年 ) で、

... モヤモヤが残る..... 人だ。


んん... 説明が難しいな。とにかくいい奴とでも言っておく。


「あ、はい...。」


俺は下を向いたまま小声でつぶやく。


「おいおい、また敬語かよっ!(笑) タメ口でいいってばぁっ!(笑)」


俺の肩をぐわんぐわん揺らす。


「あ、う...うん.....。」


俺はタメ口が苦手だ、あの日以来.....。

直樹は肩を組み直す。


「あぁ、んで本題なっ。そういえば聞いてないなーと思ったんだけどよ、

海人はどういう気持ちでバレー部に入った?」


…どういう… そういうのはあまり考えたことがない。

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