2. 部活に本気になる理由。
「おっす!」
みんなが声を響かせ返事をする。
俺は、みんなのバレーに対する考えがよくわからない。
なんで部活にそこまで熱心になれるのか...。
「なあなあ、かーいとっ。」
☆
「なあなあ、かーいとっ。」
そう言って、ボーッとつっ立っていた俺に
後ろから肩を組み頬をくっつけてきたのは 直樹 だ。
こいつは唯一この学園のバレー部内の同い年 ( 2年 ) で、
... モヤモヤが残る..... 人だ。
んん... 説明が難しいな。とにかくいい奴とでも言っておく。
「あ、はい...。」
俺は下を向いたまま小声でつぶやく。
「おいおい、また敬語かよっ!(笑) タメ口でいいってばぁっ!(笑)」
俺の肩をぐわんぐわん揺らす。
「あ、う...うん.....。」
俺はタメ口が苦手だ、あの日以来.....。
直樹は肩を組み直す。
「あぁ、んで本題なっ。そういえば聞いてないなーと思ったんだけどよ、
海人はどういう気持ちでバレー部に入った?」
…どういう… そういうのはあまり考えたことがない。
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