冒頭の"継続性の原則"を読み始めた時、「オムニバス形式かな?」と思った。ところが、物語は一本のロープに収斂して行くんですねぇ。小さな事件を解決しながら大事件に辿り着く。
前半に撚られたロープは、後半の第2ステージに繋がって行くんですが、前半部分だけで十分に面白い。
前半でキャラ設定のベールが剥がされ、後半戦に突入するのですが、小見出しに決算書用語を採用している通り、コンゲームが繰り広げられます。まぁ、コンゲームのレベルじゃないな。もっと高次元の話。ネタバレ回避の為に口を噤みますが、特に大人の読者は構想の大きさに驚きますよ。未成年の読者には馴染みがあるのかなぁ。学校の勉強を真面目にやっている子には面白いと思う。