第1177話 今回の作品
今書こうとしてる作品、創元ホラー長編賞に出すんだけど、SNS未発表のもの(出版権利が生じてしまうSNSはダメ)なので、反応を見ながら書くというのが出来ない。
割と書き下ろしの辛い感覚を味わうことになると思う。
読んでもらいながら書くのはモチベ上がるんだけど、一人で戦うのはモチベを自分でキープしないといけない。
それって結構辛い。
だから商業の時、本音で言うと辛いことが多かった。SNSのなかった時代は、自己満足の作品書けば良かったので、割りに一人で書くのも全然辛くなくて楽しかった。
でも、今は人に評価されなくてはならない、自分の為だけじゃない作品なので、レベル向上も視野に入れつつ書かないといけない。
好き勝手に書くのは自分としては楽しいし筆も走る。
でも、人に読んでもらうことが前提のものは、支離滅裂、自分だけ理解してれば良い、難しい言葉使っちゃいたい、会話劇イエー、蘊蓄教室イエーが一切ダメだ。
とにかく話の流れ都全体の流れがわかりやすく、且つ愛される感情移入がたいていの人が出来るキャラクターを書かねばならない。
普通はそういうの、苦もなく書けてる人もいると思うけど、話ありきで書いちゃう私は、本来キャラクターが話の筋にとって都合の良い人物になってしまう。キャラクターが出来上がってたら別だけど、読みきりで書くとやっぱりそんなキャラになりがち。
だからそこら辺を気をつけながら、なおかつ先の読めない話を書くしかない。
今回のホラーは、心霊ものを書くと言っといて、最初蘊蓄バリバリの伝奇ホラーになった。
でも書きながらこれは面白くないし、上手くラストに行かないと思って、入れたいキーワードを整理した。
ここら辺Twitterでブツブツ呟いてるわけだけど。
いろいろと書いてると、無駄設定がポロポロ出てきて、要らない設定捨ててまとめた。
それでも、話に矛盾が生じるから、先に進まない。その矛盾をあぶり出す為に何度も序破急を書いて、プロットの整理をしてて、ようやく矛盾がなくなった。
でもラストが浮かばない。結構ラストは考えたと思う。安直かも知れないけど。
何度も何度もプロットを読み返してたらゲシュタルト崩壊してしまって、訳が分からなくなった。
なくてもいい設定をまた洗い出して、を繰り返してやっとらすと書いて、人に見てもらったわけだけど、話が複雑で、私が書いたプロットでは伝わらなかった。
そこで付箋で書き出してみたら?とか、人数を減らしては?とか他にもいろいろとアドバイスもらって、1ヶ月悩んだ。
やっとまた書き上げてみてもらったら、プレゼンに使えるプロットにしてみてと言われて、前述にいたり、そこからキャラクター一人要らないんじゃないかなといわれてまた作り直して……
出来たらすっきりして複雑ではあるものの、人間関係がわかりやすく、蘊蓄臭さが減った。
人に見てもらうって大変だけど、指摘が的確だと、出来上がるものの質が違うなぁと思う。
で、私が小説にする再現性がこれから問われるのだなと思う……
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