第16話 健康診断にいく前準備(下品)

実は明日健康診断なんだ。


健康診断になると憂鬱なことがある。


お家で事前に採取する物があるじゃないか。


あれがいやでいやで。


うんこが出なかったらどうしようとか、シッコが出すぎたらどうしようとか。


うんこが出たあと沈んでしまって採取できなかったらどうしよう、そのときはあの採取帽をお尻にすっこんだほうが良いのかとか、切れ痔で一度大腸内視鏡した身としては、必ず、採取袋に「切れ痔」と書くのだが、大腸検査で医者ににこやかに「ぢですね」と言われる恥ずかしさはえも言われぬものよのう。


しっこもな、出過ぎて溢れて容器からこぼれて手についたり容器についたりするたびに、男は便利だ。直撃にできる。と恨めしく思ったり。


だいたい、うんこも知っこも他人の目から隠さねばならないものなのに、この日に限って人に見せねばならないのだ。


出痔で肛門科に行ったのと同じくらい恥ずかしい。

すごい出てますけど完治してますとか言われて、行けといった家人が憎い。一生恨んでいる。今も許してない。決して許すまじ。


で、うんことシッコの採取がすごく嫌なんだが、うんこはもう終わらせたので、後は明日一番のシッコだけである。


こぼさないように採取したいものである……。

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