第12話「サングラス・ママ」
ファッション小物のトレンドは
なんといっても、
伊達めがね。
眼鏡をチャームポイントとするタレントやアイドルも増えているようで、
「眼鏡っ娘(めがねっこ)」の需要も高まるばかりです。
そんな、眼鏡っ娘(めがねっこ)の輪に、
新たに加えてほしい女性がいるんです。
そう。
我らが愛すべき、永遠の少女・母ですw
北海道帰省中、
母とショッピングをしていた時のエピソード。
いつもは通りすぎる、
婦人服売り場のメガネコーナーですが、
その日は私が興味を示し、あれやこれやと試着を楽しんでいたんだ。
私>
「おカア、これどうだい?」
母>
「あれ、かわいんでしょ。今こうゆうの流行ってるのかい?」
私>
「そだよ。あたしもメガネ2つ持ってるよ。おカアもつけてみればいんでしょ」
私のこの言葉が、母の少女魂に火をつけたみたい(笑)
いくつもいくつも試着をする母。
私は、メガネに関する予備知識をレクチャーした。
私>
「おカア、今はね。おしゃれで伊達メガネをする人が多いんだよ。化粧してないときでも隠せるしね。マスクとセットでしてごらんよ。すっぴんで出歩けるよ」
母>
「お化粧しなくていいのは便利だわ。どれ、おかあさんも1つ買ってみようかな」
私>
「自分の目が中心にくるようなメガネを選んだほうがいいよ。形によって印象かわるからさぁ」
母>
「分かったー」
最初は伊達メガネを選んでいた母だったが、
次第に興味は、サングラスに移る。
母>
「えっちゃん、これどうだぁ?ママ、マダムみたい?」
私は調子にのって、
私>
「マダム、マダム。東京の銀座にいるマダムみたいよ」
と声をかけた。
母はまるで少女のように喜び、上機嫌に(笑)
メガネとかサングラスとか一切したことがない母。
自分の世界に、新しいおしゃれアイテムが増えたことが新鮮だったようだw
その上機嫌につられて、私までサングラスを購入する始末。
しかも後ほどみたら、母と色違いであった。
ただでさえ、デフォルトでも似ているおれら(笑)
そんな私たちが、
おそろいのサングラスをして、
腕を組んで、地元のカフェにやってきましたYO!w
振り返ると、破壊的な笑いが襲ってくるwwwww
冷静に考えるとさ。
元々顔が似ているのに加え、
おんなじ形のサングラスをしているって、
どうなんだろうね。
親子だってバレバレやん
wwwwww
帰京後、
母>
「お母さんもサングラス買ってすごい良かった!マダムになった気分だよね」
と連絡があった。
「サングラスをかければ、ちょっと自分も変わるよね」
という母の言葉に、
やっぱりいくつになってもオシャレって楽しいもんだよなぁと実感ですw
今度はもっと積極的に、
流行とか、オシャレなこととか教えてあげよっと!
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