孤独を慈しむ

@erina

第1話「別れたいのに別れられない」

別れたいのに、別れられない。


新しい恋愛をイチからはじめる勇気がもてない。




今日は、恋愛のお話です。


泥沼にハマって、苦しい想いをしている人に向けて、

昔ある人から教えて貰った孤独にまつわる話を紹介します。





かくいうあたしも、恋愛経験がそんなに多い方ではありません。


特筆することがあるとするならば、「別れることがとても苦手なタイプ」。


一度手に入れた幸せにしがみつくあまり、手放すことができない弱さがあります。





別れる直前、一番恐れていたのは、「一人に戻ること」。



ほんと怖かった。



目に見えて相手の気持ちが冷めているのも感じるし、修復不可能なほど宙ぶらりんな関係に、発狂しそうな寂しさを覚えることもありました。




相手の一挙一動が気になるようになり、メールの返信がないだけで、やっぱり自分のことが大切じゃないんだと嘆き悲しむ。




だけど、愛されたい、大切にされたいという感情に支配されると、相手も息苦しくなり、より関係は悪化するばかりなんですよね。



それでも何とかつなぎとめようとすることで、自分の生活・思考のほとんどを恋愛が占めるようになります。




かつて相手が好きだった自分の姿とは程遠い姿になっても、そのことに気づかず、こんな想いをさせられている自分ってなんて可哀想なんだろうと、悲劇のヒロインに浸っていく。





皆さんも、一度はこうゆう経験をしたことがないでしょうか。






恋愛って、本当に不思議。


良い意味でも悪い意味でも、自分が積み上げてきたアイディンティティをここまで揺さぶられることって、そうそうないような気がします。



「人を好きになる」ってことは、愛される幸せとともに、人の心が思い通りにならないことを学ぶ、貴重な機会でもありますね。



昔、別れたいけど別れるのが怖くて悩んでいた時に、ある人が教えてくれたんです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る