世界がどうであれ
「桜井さんと付き合いたい!!!!!」
「うるせぇよ、お前」
眠くなるような暖かさの中にある昼休み教室。
それ本人に言えよとぶつくさ文句を言う友人とまったり過ごしていたと言うわけだ。
「やー本人には言えないよ~、まだコクる気ないし?」
「いやぁコクっても無理だろうよ、何せあれだろ?副会長サマ、喋れないとか」
そう、俺が密かに(結構な人が狙ってるから密かでもないが)狙ってる副会長桜井このは、は人と一対一で話すことができないらしいのだ。
「ま、どうなんだかな。スピーチとか普通にハキハキ喋ってるしなぁ」
「おいおい、そんな何かありげな感じとかが総じて可愛らしいと言うものではないか!!」
「お前キャラぶれてるぞ、悠。自称肉食系の草食男子め。」
こんなバカ言える友達がいると昼休みはやっぱ楽しいな!
「お、田中と三島じゃん。なぁこの今日のニュース見たか?」
「見た見た!」
「まだ見せてねぇよ!...これ。」
いよいよカウントダウンか、世界の崩壊
そんなでかでかと書かれてあるネットニュースの見出し。嘘か冗談か。その類いのものだったら気持ちも楽なものなんだけど。
「見たって言うか、もうそれ関係のニュースしかやってねぇよ」
苦笑いとも言えない言葉しかでない。
だけど、というかだからというか、こう思うしかない。
「でもまぁ、凡人がなに考えても無駄だしな」
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